困難
帰りの「しらせ」は今、穏やかな海を順調に進んでいます。
船の中は、観測活動などの話で盛り上がっています。
「S16(まさに氷河の真上につくられたベースキャンプ)、メチャクチャ寒かったね。
焼きそばを作って、座って食べようとしたら凍ってんだもん。餓死するかと思った。」
(酒井は行っていない)
「あの嵐の時さ、僕らが入っているテントがだよ、風で持ち上げられて40cm動いたんだから。」
(酒井はこのとき、昭和基地の丈夫な建物の中でぬくぬく寝ていた)
「足をくじいて動けないのに、どんどん視程が悪くなって、ヘリの出動を要請するところだった。」
(酒井はやっぱり昭和で寝ていた)
みなさん、その他にも口で表現できないような恐ろしい経験をしているのです。
でも、ちょっとそんな話をする姿がうらやましい。
ここで格言。
「困難は苦しいほど、思い出すときに愉快である。」
卒業の時期ですね。
新しい世界に飛び出すと、色々大変なことが降りかかります。
でも、どんな事にも終わりはある。(あ、これも覚えておくべき格言ね。)
苦しい時期が終わってそれを思い出すとき、きっと良い思い出になっているんじゃないかな。
苦しいときに視点を変えるのは難しいことだ。
でも、困難をのり超えて元気に活躍している将来の自分の姿を思い浮かべると、
がんばる力がわいてくるかもしれません。
そこで、酒井は今、心が揺れているのです。
このまま、平穏な航海が続いてほしい。
でも、内心、横揺れ30度の猛烈な嵐を経験してみたい気もする。
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
酒井先生☆
無事卒業しました♪
またあうときまでさようならっ
投稿: あかね | 2011年3月 3日 (木) 15時03分
卒業しましたよ~\(^O^)/
先生にまた会えることを
楽しみにしています(・∀・)
投稿: ふなだ | 2011年3月 3日 (木) 22時11分
卒業しました(*^_^*)
寮のタイムカプセルはいつ開けるのですか?笑
横揺れ30度だと酒井先生死んじゃいますよ○| ̄|_笑
投稿: るい | 2011年3月 3日 (木) 23時00分